![]() マグネトロンスパッタリングによる厚膜の製造方法
专利摘要:
本発明は、マグネトロンスパッタリングによる厚膜の製造方法が開示される。本発明の厚膜の製造方法は、基板上にマグネトロンスパッタリング法に基づいて、圧縮残留応力を有する第1薄膜を形成するステップと、前記第1薄膜上にマグネトロンスパッタリング法に基づいて引張残留応力を有する第2薄膜を形成するステップと、前記第1薄膜および第2薄膜を蒸着するステップを少なくとも1回以上繰り返して全体残留応力が予め設定された範囲内で制御される厚膜を蒸着するステップとを含む。このような厚膜の製造方法によって、全体厚膜の応力を許容可能な範囲内で制御しつつ、異種物質のみならず同じ物質の厚膜を形成することができる。 公开号:JP2011516729A 申请号:JP2011502861 申请日:2009-04-03 公开日:2011-05-26 发明作者:ソグ キム、カブ;モ キム、ヨン 申请人:ケイアイザャイマックス カンパニー リミテッド; IPC主号:C23C14-34
专利说明:
[0001] 本発明は、マグネトロンスパッタリング法を用いて厚膜を製造することにおいて、その蒸着される物質の応力をスパッタリング工程により制御する、マグネトロンスパッタリングによる厚膜の製造方法に関する。] 背景技術 [0002] 所定の基板上に金属やその他の物質の厚膜を形成する方法は様々な分野において用いられることができる。] [0003] 例えば、最近の電子機器の小型化に伴って電子素子から発生する熱による電子素子の誤動作、寿命短縮などを防止するために金属、セラミックまたは高分子素材の基板を用いる印刷回路基板が用いられる。このような印刷回路基板を製造することにおいて、金属、セラミックまたは高分子素材の基板に電気伝導のための金属厚膜を形成する技術が適用されることができるのである。] [0004] 従来における金属厚膜の形成方法としては、基板に湿式メッキによって金属膜を形成する湿式メッキ法、基板と金属膜とを直接接着する直接接着方法(DBC:Direct Bonded Copper)またはスパッタリング法などがある。] [0005] 図1は、従来における湿式メッキによる印刷回路基板の構造を示した断面図であり、図2は、湿式メッキによって厚膜を形成する過程を説明するフローチャートである。] 図1 図2 [0006] 図1に示すように、メッキ法による印刷回路基板は、メッキ処理する対象となる基板10と、高分子樹脂に備えられて基板10の上面に均一な膜を形成して連続的な界面を形成させる種子層20と、該種子層20の上面に表面処理される銅膜30からなる。] 図1 [0007] 図2に示すように、湿式メッキによる原板の製造は、メッキ処理する基板10を備えるステップS201と、備えられた基板10の表面に種子層20を形成するステップS203と、種子層20上に湿式メッキ法により銅膜30を形成するステップS205から構成される。] 図2 [0008] このような湿式メッキは、膜の残留応力制御が困難になって銅膜の厚さに制限がある。したがって、数百μmの厚膜を形成しようとする場合、残留応力による接着性の低下により膜が剥離してしまう現象が現れる。また、メッキ厚膜は、その密度が低いだけではなく、低いメッキ率による長時間の工程およびこれによる複雑な工程、毒性のある電解液の使用による環境汚染といった問題があった。] [0009] 図3は従来における直接接着による印刷回路基板の断面図であり、図4は直接接着によって厚膜を形成する過程を順に示すフローチャートである。] 図3 図4 [0010] 図3に示すように、直接接着方式の印刷回路基板は、基板10と、該基板10の表面に直接的に接着される銅薄板40からなる。] 図3 [0011] 直接接着方法は、基板10を備えるステップS401と、基板10と銅薄板40を酸素と銅の共融点まで加熱するステップS403と、加熱した基板10に界面酸素を拡散させて銅薄板40と融合させることによって互いに接着させるステップS405とを順に進めることで印刷回路基板の原板を形成する。] [0012] かかる直接接着方法は、共融点(酸素および銅の共融点1065℃)まで熱を加えた後に接着を行うため、優れた接着性を有する原板が獲得できるものの、熱融着の工程によって対面基板の製造に限界があり、共融点の低い材料でのみ厚膜を形成しなければならないという限界がある。また、銅膜を形成する材料として薄板を用いるため、約200マイクロメータ(μm)以下の厚さを有する銅膜の製造が難しいという問題がある。] [0013] その他にも、半導体製造工程上のスパッタリングを用いて胴薄膜を蒸着する方法が考慮され得る。しかし、従来に知られているスパッタリング方法は、半導体の集積程度に用いられる数μm程度の薄膜に過ぎず、印刷回路基板のための数十μm〜数百μmの厚膜は不可能であるとみなされてきた。これは、形成される膜の応力を制御するにあたって限界があるからである。したがって、異種物質を用いて応力を解消する方法などが提案されていた。] [0014] また、接着層をおいて積層する積層法(laminating)がある。積層法は、厚膜が形成される基板と厚膜との間に接着層を塗布した後に金属薄板を接着する方法として厚い接着層を必要とし、既に製造された金属薄板を接着することによって製造しようとする厚膜の厚さに依然とした制限がある。] 発明が解決しようとする課題 [0015] 本発明の目的は、マグネトロンスパッタリング法を用いて厚膜を製造することにおいて、その蒸着される物質の応力をスパッタリング工程により制御する、マグネトロンスパッタリングによる厚膜の製造方法を提供することにある。] 課題を解決するための手段 [0016] 上記のような目的を達成するために、本発明に係るマグネトロンスパッタリングによる厚膜の製造方法は、基板上にマグネトロンスパッタリング法に基づいて圧縮残留応力を有する第1薄膜を形成するステップと、前記第1薄膜上にマグネトロンスパッタリング法に基づいて引張残留応力を有する第2薄膜を形成するステップと、前記第1薄膜および第2薄膜を蒸着するステップを少なくとも1回以上繰り返して全体残留応力が予め設定された範囲内で制御される厚膜を蒸着するステップとを含む。] [0017] 前記厚膜の厚さは、1μm〜500μmの厚さで形成されることが好ましい。] [0018] 実施形態に応じて、本発明の厚膜製造方法は、基板に第2薄膜を先に蒸着し、該第2薄膜上に第1薄膜を蒸着する順で厚膜を形成してもよい。] [0019] また、前記第1薄膜は−10GPa〜−0.0001GPaの圧縮応力の範囲内で形成され、前記第2薄膜は0.0001GPa〜10GPaの引張応力の範囲内で形成されることが好ましい。] [0020] このために、前記第1薄膜を蒸着するステップは、前記第1薄膜が前記圧縮応範囲を有するようにスパッタリングのためのプラズマを直流電源を用いて生成し、直流電源は前記プラズマによってスパッタリングされた粒子のエネルギーが5eV以下になるように制御することが好ましい。] [0021] さらに、前記第2薄膜を蒸着するステップは、前記第2薄膜が前記引張応力範囲を有するようにスパッタリングのためのプラズマを直流パルス電源または交流電源を用いて生成し、前記直流パルス電源または交流電源は前記プラズマによってスパッタリングされた粒子のエネルギーが5eV以下100eV以下になるように制御することが好ましい。] [0022] 本発明の厚膜の製造方法は、そのスパッタリング工程制御を介して応力を制御することによって、前記第1薄膜に蒸着される物質と前記第2薄膜に蒸着される物質とが同じ物質である場合にも厚膜を形成してもよい。] 発明の効果 [0023] 本発明の厚膜の製造方法は、マグネトロンスパッタリング工程によって蒸着される物質の応力を制御することにより、異種物質の厚膜のみならず同じ物質の厚膜を形成することができる。] [0024] また、本発明の厚膜の製造方法は、複数の蒸着源の電源を制御する方法であって、各蒸着源によるプラズマの線速を制御することによって、その工程が簡単かつ高速に行われることができる。] [0025] 本発明の厚膜の製造方法はスパッタリング法によって行われ、従来の厚膜の製造方法とは異なって、基板と厚膜との間の接着性が極めて優れ、厚膜形成の作業に要する時間を短縮し、量産性の向上および生産単価の節減といった効果が得られる。] 図面の簡単な説明 [0026] 従来の湿式メッキによる印刷回路基板の構造を示す断面図である。 湿式メッキによって厚膜を形成する過程を説明するフローチャートである。 従来の直接接着による印刷回路基板の断面図である。 直接接着によって厚膜を形成する過程を順に示すフローチャートである。 本発明の厚膜の製造方法によって製造される印刷回路基板の原板の断面図である。 本発明の製造工程に用いられることができるスパッタの構造を簡略に示す図である。 本発明の厚膜の製造方法を説明するための製造工程図である。 互いに異なるデューティサイクルを有する直流パルス電圧でのスパッタリングされた粒子を撮影した写真である。 互いに異なるデューティサイクルを有する直流パルス電圧でのスパッタリングされた粒子のエネルギーを測定したグラフである。 本発明の方法によって製造された金属印刷回路基板の原板の断面写真である。] [0027] 以下、図面を参照して本発明をさらに詳説する。] [0028] 本発明の厚膜の製造方法は、物理気相蒸着のためのマグネトロンスパッタリング法によって蒸着される厚膜が要求される様々な分野で用いられてもよい。以下はその一例として本発明の厚膜の製造方法に係る厚膜を電気伝導層に金属、セラミックまたは高分子素材の基板に形成した印刷回路基板を例に挙げて説明する。] [0029] 図5は、本発明の厚膜の製造方法によって製造される印刷回路基板の原板の断面図であり、本発明の厚膜の製造方法によって製造される厚膜が形成された一例である。] 図5 [0030] 同図に示すように、印刷回路基板の原板は、基板100と、該基板100の表面に形成された種子層200と、該種子層200の上面に形成された厚膜500とを含む。厚膜500は、複数の層の第1薄膜501および第2薄膜503を含む。厚膜500は、原板製造工程が完了した後に上面に実装される電気、電子または機械素子間の電気的な接続のための導線に加工されるのであろう。ここで、第1薄膜501および第2薄膜503は、少なくとも1回以上交番に繰り返し蒸着されて厚膜500を形成し、本発明の厚膜の製造方法によって製造される。] [0031] 基板100は様々な物質が可能であって、例えば、セラミック、金属、高分子素材およびフィルム等になり得る。ここで、セラミックは、酸化アルミニウム(Al2O3)、窒化アルミニウム(AlN)、窒化シリコン(Si3N4)、酸化ベリリウム(BeO)、酸化バリウム(BaO)、窒化ホウ素(BN)、およびサファイアのうち選択された1つまたは複数の素材を含むことが好ましいが、これに限定しない。金属は、アルミニウム(Al)、銅(Cu)、ステンレス、およびマグネシウム(Mg)等が該当してもよい。高分子素材として、PC(Polycarbonate)、PET(Polyethlene Terephthalate)、PMMA(Polymethylmethacrylate)、PI(Polyimide)、PEN(Polyethylene Napthalene)、PES(Polyether Sulfone)、LCP(Liquid crystal polymer)、PTFE(Polytetrafluoroethylene)等が該当してもよい。同図における例として、厚膜500と基板100との間に種子層200が備えられているが、厚膜500は例示した素材の基板100上に形成してもよい。] [0032] 厚膜500は金属、セラミックなど様々な物質で形成されてもよく、第1薄膜501および第2薄膜503が互いに異なる異種物質でも可能であるだけでなく、第1薄膜501および第2薄膜503が互いに同一の物質であってもよい。同図における印刷回路基板の場合、厚膜500は、電機伝導度に優れた銅(Cu)、金(Au)、銀(Ag)等の単一物質に形成されることが好ましい。] [0033] 第1薄膜501および第2薄膜503は物理的な気相蒸着のためのスパッタリング法によって形成され、マグネトロンスパッタリング法が好ましい。] [0034] 種子層200は、基板100と第1薄膜501との間の接着力を高めたり電気的な絶縁などのためのものであるため、本発明の厚膜の製造方法の必須的な構成ではない。] [0035] 本発明の厚膜の製造方法は、第1薄膜501および第2薄膜503を交番に繰り返し蒸着することによって行われる。このような厚膜蒸着過程において厚膜500全体の応力は、スパッタリング製造工程によって第1薄膜501および第2薄膜503が互いに異なる応力を有することによって全体的に許容可能な範囲内で相殺し得る。例えば、第1薄膜501は圧縮残留応力を有し、第2薄膜503は引張残留応力を有するように制御され、その反対も可能であることは言うまでもない。本発明の厚膜の製造方法における応力制御は、その蒸着工程制御によって行われることによってその厚膜物質の制限がなくなり、異種物質の厚膜だけでなく同じ物質の厚膜も可能になる。] [0036] 従来には、このような応力制御が繰り返して蒸着される薄膜の物質を互いに異にして、その応力を相殺させようとする程度に過ぎなかったため、不可能と見なされてきた厚膜蒸着、しかも同じ物質の厚膜蒸着を本発明の厚膜の製造方法が可能にする。] [0037] 図6は本発明の製造工程に用いられるスパッタの構造を簡略に示す図であり、図7は本発明の厚膜の製造方法を説明するための製造工程図であって、以下は図5〜図7に基づいて本発明の厚膜の製造方法を説明する。] 図5 図6 図7 [0038] 図6は真空のためのポンプ装置、チャンバ内に充填する非活性ガスの吸・排気手段、冷却のための冷却手段、その他スパッタに含まれる付随的な部分は図示せず、かつその説明も省略する。] 図6 [0039] 同図に示すように、スパッタ600は、チャンバ610に備えられた第1蒸着源630および第2蒸着源650を含む。第1蒸着源630は、第1薄膜501のための第1ターゲット631、該第1ターゲット631に直流電源を供給するための直流電源装置633およびマグネトロン635を含む。第2蒸着源650は、第2薄膜503のための第2ターゲット651、該第2ターゲット651に直流パルス(DC Pulse)を供給するための直流パルス電源装置653およびマグネトロン655を含む。スパッタ600は、第1蒸着源630および第2蒸着源650を複数含んでもよく、蒸着源の全てが1つの同じチャンバ610内に備えられた形態を有してもよく、各蒸着源別に別個のチャンバに分離した形態を有してもよい。チャンバ610の内部はプラズマを生成する不活性気体、例えば、アルゴン(Ar)等が充填される。] [0040] 第2蒸着源650は、直流パルス電源装置653の代りに交流電源装置を備え、第2ターゲット651に交流電源を供給することができる。ただ、以下では直流パルス電源装置653が備えられる場合を主に説明する。 マグネトロン635、655はチャンバ610内で生成されるプラズマを第1ターゲットおよび第2ターゲット631、651の近い領域内に拘束するための磁界を形成する。前述したように、第1ターゲット631および第2ターゲット651は互いに異なる異種物質であってよく、同じ物質であってもよい。] [0041] 化学的に非活性ガスのアルゴン(Ar)がチャンバ610内に流入し、直流電源装置633および直流パルス電源装置653が第1ターゲット631および第2ターゲット651に電源を供給しつつスパッタリングによる蒸着が行われる。同図におけるスパッタによれば、基板100が一定の速度に進むことによって、第1薄膜501と第2薄膜503が1つのチャンバ610内で一連の連続的な工程によって順に蒸着されることが分かる。] [0042] 図7に示すように、厚膜500は、略1μm〜500μmの厚さの厚膜で形成することが好ましく、このような厚さの厚膜形成は、それぞれ1nm〜10μm厚さの第1薄膜501および第2薄膜503を交番に繰り返して蒸着することによって、厚膜500または印刷回路基板の原板全ての残留応力を許容可能な範囲だけ相殺させることで可能となる。これによって、本発明は従来の厚膜形成による応力の問題を解消することができる。] 図7 [0043] <第1薄膜の形成、ステップS701> 直流電源装置633が動作すれば、チャンバ610内のアルゴンがプラズマ化する。このプラズマは、マグネトロン635による磁界によって第1ターゲット631の近い領域に拘束される。正帯電されたアルゴンイオンは、負帯電された第1ターゲット631によって引き寄せられて衝突し、その衝撃によって第1ターゲットの粒子が第1ターゲット631からスパッタリングされる。第1ターゲット631からスパッタリングされた粒子は、基板110の種子層200に蒸着されることによって、第1ターゲット物質の膜である第1薄膜501が形成される。この場合、スパッタリングの工程上におけるチャンバ610の圧力は、約1mTorr 〜10mTorrであることが好ましい。] [0044] 直流電源により動作する第1蒸着源630によって、第1ターゲット631からスパッタリングされた粒子が蒸着して形成される第1薄膜501は、圧縮残留の応力の特性を有する。] [0045] 直流電源により形成されるプラズマは、直流パルスまたは交流電源によるプラズマよりも相対的に低いエネルギーおよび小さなイオン線束(flux)を有することから、第1ターゲット631からスパッタリングされた粒子も低い運動エネルギーおよび線速を有することになる。かかる低いエネルギー粒子が接着層430に蒸着すると、圧縮残留応力を有する第1薄膜501が形成される。圧縮応力は、略−10GPa〜−0.0001GPa(ギガパスカル)の範囲内で制御してもよい。このために、直流プラズマによりスパッタリングされた粒子のエネルギーEが5eV未満になるよう、直流電源装置の直流電源を制御することが好ましい。] [0046] <第2薄膜の形成、ステップS703> 同一の圧力条件で第2蒸着源650が動作し、同一の方法で第2薄膜503が第1薄膜501上に蒸着される。] [0047] 直流パルス電源(または交流電源)により動作する第2蒸着源650によって、第2ターゲット651からスパッタリングされた粒子が蒸着して形成される第2薄膜503は引張残留応力の特性を有する。] [0048] 直流パルス電源(または交流電源)により形成されるプラズマは、直流プラズマに比べて相対的に高いエネルギーおよび大きいイオン線速を有することから、第2ターゲット651からスパッタリングされた粒子も高いエネルギーおよび線速を有することになる。かかる粒子が第1薄膜501に蒸着され、引張残留応力を有する第2薄膜503が形成される。第2薄膜503が有する引張応力は、略0.0001GPa〜10GPaの範囲内で制御され得る。このために、直流パルス(または交流)プラズマによりスパッタリングされた粒子のエネルギーEが、次の数1を満足するよう、直流パルス(または交流)電源装置の直流パルス(または交流)電源を制御することが好ましい。] [0049] ] [0050] 直流パルス電源の制御は、その電圧のサイズ、デューティサイクル、周波数のいずれか1つを制御する。] [0051] 図8は、相異なるデューティサイクルを有する直流パルス電圧でスパッタリングされた粒子を撮影した写真であって、直流パルス電圧のデューティサイクルが30%の状態(左側の12個の写真)で発生したスパッタリングされた粒子の線速が、デューティサイクルが50%の状態(右側の12個の写真 )で発生した粒子の線速よりも大きいことが分かる。結局、デューティサイクルが100%になる直流電源よりも直流パルス電圧でスパッタリングされた粒子の線速がはるかに大きいことが分かる。同様に、図9は、相異なるデューティサイクルを有する直流パルス電圧でスパッタリングされた粒子のエネルギーを測定したグラフであって、直流電源よりも直流パルス電圧でスパッタリングされた粒子のエネルギーがはるかに大きいことが分かる。したがって、互いに対比して相殺される第1薄膜501の圧縮残留応力値および第2薄膜503の引張残留応力値、またはその応力値のための直流電源装置633および直流パルス電源装置653の制御変数は実験的に求められる。] 図8 図9 [0052] <厚膜の形成、ステップS705> 厚膜500は、略1μm以上500μm以下の厚さに形成してもよい。第1薄膜501の圧縮残留応力は、第2薄膜503の引張残留応力により全体または一部が相殺される。このような第1薄膜501および第2薄膜503は、その応力が互いに相殺されるよう交番に繰り返して形成されることによって、厚膜500の全体応力が全体的に制御される。図10は、本発明の方法に基づいて製造された金属印刷回路基板における原板の断面写真であって、酸化アルミニウム(Al2O3)の絶縁層上に150μmの厚さの高密度の伝導層厚膜が蒸着されていることが分かる。] 図10 [0053] 第1薄膜501および第2薄膜503による厚膜500の残留応力σは、次の数2の通りである。] [0054] ] [0055] ここで、σは厚膜500の総残留応力であり、Scは第1薄膜501の圧縮応力であり、Stは第2薄膜503の引張応力である。そして、nは第1薄膜および第2薄膜の対の数であって、1以上の整数に該当する。図5における原板400はnが4の場合であって、第1薄膜501および第2薄膜503が4回繰り返して蒸着されることが分かる。同じ厚さの厚膜500であっても、第1薄膜501および第2薄膜503そのものの厚さ、または全体の厚膜500の厚さに応じてnは異なってもよい。ScおよびStも同じ値ではない場合もあり得るため、全体応力σも許容される範囲が0ではない値であってもよく、相殺されて全体応力σが0であってもよい。さらに、厚膜500が形成された物質、例えば、図5に示す印刷回路基板の原板全ての応力は、厚膜500の総残留応力σに基板100および/または種子層200の応力が加えられたものに該当する。] 図5 [0056] n=1である場合、第1薄膜および第2薄膜が各々単一層としてのみ形成されるものであって、ステップS705が行われない。] [0057] 実施形態に応じて、引張残留応力を有する第2薄膜503が先に蒸着され、その上に圧縮残留応力を有する第1薄膜501が蒸着されるという順で厚膜を形成してもよい。] [0058] 本発明の厚膜の製造方法は様々なモノの製造に用いられ、前述した図5に示す印刷回路基板の原板はその一例である。] 図5 [0059] 同図に示す印刷回路基板において、基板100上に先に形成される種子層200もマグネトロンスパッタリング法によって行われてもよい。] [0060] 種子層200は1nm〜10μmの厚さで形成され、防止膜(Barrier Film)の役割を果たすことが好ましい。同図に示す印刷回路基板の種子層200は、電気伝導層の厚膜500と基板100との間の電気的な絶縁と共に、厚膜500で発生する熱を基板100に伝達する役割に果たす。そのために、スパッタリング法による種子層200は、熱の伝達特性と電気的な絶縁特性に優れた低誘電率の物質から形成され、基板100および厚膜500の種類とその化学的な特性に応じて、酸化物、窒化物、ダイヤモンドライクカーボン(DLC:Diamond−Like Carbon)、または炭化物など様々な物質を用いてもよい。] [0061] ここで、酸化物は、シリコン系の酸化物(SiOx)、チタニウム系の酸化物(TiOx)、アルミニウム系の酸化物(AlxOy)、またはクロム系の酸化物(CrOx)に該当し、窒化物は、シリコン系の窒化物(SixNy)、チタニウム系の窒化物(TixNy)、アルミニウム系の窒化物(AlN)、またはホウ素系の窒化物(BN)に該当する。炭化物は、炭化ケイ素(SiC)、炭化チタニウム(TiC)、または炭化クロム(CrC)に該当する。 必要に応じて、種子層200は、同じ物質または異なる物質の多層膜として形成してもよい。相異なる物質の多層膜として形成する場合、基板100および厚膜500両方の全てに優れた化学的な結合を有する種子層200の物質がない場合、基板100との結合性が良い物質と、電気伝導層の厚膜500との結合性が良好な物質の多層膜を形成する。 種子層200が多層膜に形成される場合、厚膜500の蒸着方法と同一の応力制御が必要であろう。] [0062] スパッタリングによる膜は高密度に形成されることから、金属から形成された厚膜500は優れた電気的な特性および熱伝達の特性を有する。また、スパッタリングによる厚膜500の形成は高速に対面の膜を形成することによって、LCDバックライト回路などに用いられる対面の金属印刷回路基板の製造にも適する。] 実施例 [0063] 以上では本発明の好ましい実施形態について図示かつ説明したが、本発明は、前述した特定の実施形態に限定されず、請求の範囲で請求する本発明の要旨から離れることなく該当の発明が属する技術分野において通常の知識を有する者によって様々な変形実施を可能にすることはもちろん、このような変形実施は本発明の技術的な思想や展望から個別に理解されてはいけないのであろう。] [0064] 100基板 200種子層 500厚膜 501 第1薄膜 503 第2薄膜 600スパッタ 610チャンバ 630 第1蒸着源 631 第1ターゲット 633直流電源装置 635マグネトロン 650 第2蒸着源 651 第2ターゲット 653直流パルス電源装置(または交流電源装置) 655 マグネトロン]
权利要求:
請求項1 基板上にマグネトロンスパッタリング法に基づいて圧縮残留応力を有する第1薄膜を形成するステップと、前記第1薄膜上にマグネトロンスパッタリング法に基づいて引張残留応力を有する第2薄膜を形成するステップと、前記第1薄膜および第2薄膜を蒸着するステップを少なくとも1回以上繰り返して全体残留応力が予め設定された範囲内で制御される厚膜を蒸着するステップと、を含むことを特徴とするマグネトロンスパッタリングによる厚膜の製造方法。 請求項2 基板上にマグネトロンスパッタリング法に基づいて引張残留応力を有する第2薄膜を形成するステップと、前記第2薄膜上にマグネトロンスパッタリング法に基づいて圧縮残留応力を有する第1薄膜を形成するステップと、前記第1薄膜および第2薄膜を蒸着するステップを少なくとも1回以上繰り返して全体残留応力が予め設定された範囲内で制御される厚膜を蒸着するステップと、を含むことを特徴とするマグネトロンスパッタリングによる厚膜の製造方法。 請求項3 前記第1薄膜は−10GPa〜−0.0001GPaの圧縮応力の範囲内で形成され、前記第2薄膜は0.0001GPa〜10GPaの引張応力の範囲内で形成されることを特徴とする請求項1または2に記載のマグネトロンスパッタリングによる厚膜の製造方法。 請求項4 前記第1薄膜を蒸着するステップは、前記第1薄膜が前記圧縮応力の範囲を有するよう、スパッタリングのためのプラズマを直流電源を用いて生成することを特徴とする請求項3に記載のマグネトロンスパッタリングによる厚膜の製造方法。 請求項5 前記プラズマによってスパッタリングされた粒子のエネルギーが5eV以下になるよう、前記直流電源が制御されることを特徴とする請求項3に記載のマグネトロンスパッタリングによる厚膜の製造方法。 請求項6 前記第2薄膜を蒸着するステップは、前記第2薄膜が前記引張応力の範囲を有するよう、スパッタリングのためのプラズマを直流パルス電源または交流電源を用いて生成することを特徴とする請求項3に記載のマグネトロンスパッタリングによる厚膜の製造方法。 請求項7 前記プラズマによってスパッタリングされた粒子のエネルギーが5eV以上100eV以下になるよう、前記直流パルス電源または交流電源が制御されることを特徴とする請求項6に記載のマグネトロンスパッタリングによる厚膜の製造方法。 請求項8 前記厚膜の厚さは、1μm〜500μmの厚さで形成されることを特徴とする請求項1または2に記載のマグネトロンスパッタリングによる厚膜の製造方法。
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引用文献:
公开号 | 申请日 | 公开日 | 申请人 | 专利标题
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